クリスマス「ひいらぎ」の形の図法

クリスマスブーツ、クリスマスツリー、クリスマスハウス、クリスマスリース、クリスマスペルメルなど、クリスマスこそカルトナージュ!と楽しめるモチーフに事欠かないシーズンです。エトワール、トライアングル、サークル、オクタゴン、オーバル・・・モチーフの元にできる型もたくさん!

葉をテーマにした「ひいらぎ形の図法」

クリスマスの脇役かもしれませんが、クリスマスケーキピックの飾りに“ちょこんと付くアレ”。クリスマス柄やリースのデコレーションでお馴染みの「ひいらぎ」の葉の形を製図法にしました。

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ひいらぎ形は、葉の周辺部が尖って葉辺が湾曲した形を元に図案化したものです。基礎図形にする二等円楕円形の焦線を元に八分割し、葉辺を円弧で結び直していく簡易な作図法です。尖った部分が二等円楕円形に内接していれば、葉辺の尖り方と丸みの深さに決まりはなく、焦線上で焦点を移動することで尖り方を変えられるようにしています。

ひいらぎ形の図法

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図1)
垂直中心線をA-Bとする二等円楕円形A-b1-b2-B-a2-a1を作図する。04を中心点に04-b1(04-b2)を半径とする円を描く。

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図2)
04を中心点に04-a2を半径とする円を描き、04から水平直線を延伸して円弧と結びc1-c2とする。
c2-02を直線で結び、03から02-c2の直線と平行な直線を引いて、04-b1を半径とする円と結びd1とする。
d1を中心点にd1-c1(d1-a1)を半径とする円弧を描いてc1-a1を結ぶ。

c1-a1を第一円弧とする。

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図3)
b2を中心点にb2-d1を半径とする円弧を描き、b2から01を通る直線を引いて、03-d1と交差する点をe1とし、e1を中心点にe1-d1を半径とする円弧を描き、b2-e1-01の直線を延伸して結びe2とする。
e2を中心点にe1-a1(e2-A)を半径とする円弧を描いて、a1-Aを結ぶ。

a1-Aを第二円弧とする。

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図4)
c1-a1-Aを結んだ弧線をひいらぎ形の葉辺とし、垂直中心線A-Bと水平中心線03-04を対称に同じ作図。(省略)
全ての弧線を結んだ輪郭をひいらぎ形とする。

e1を中心点に任意の長さe1-x1を半径とする円弧を描いて結んだ点を心点位置とし、x1-a1とx1-a1を半径とする円弧を描き、a1-A,a1-c1を結ぶことで、弧線の深さ(A,a1,c1の尖り)を変えることができる。