固い鱗で身を守る護符のタッセル

新年のタッセルは「uroco:うろこ」。厄を落とし再生する意を込め、固い鱗で身を守る護符のタッセルです。角網形の鱗は、豊漁に因んだ商売繁盛を重ねて願うシンボルです。

uroco

古代五色の一つ「朱」(魔を退ける色)色で編んだ鱗形は、ネッティングという網形(あみがた)細工をしたヘッドからボディまで覆う筒状のヘッドキャップです。ネッティングは、タッセルのヘッド装束やフィニアルの文様表現に用いられているもので、直接房に編み込んだり、編んだものを被せてカバーリングしたりします。通常は、ネッティングをタッセル本体にバインドして固定しなければなりませんが、ヘッドキャップとしての形状を保持するよう、単体のパーツにして編み込み、キャップに束ねた房糸を通しただけのシンプルなフォルムになっています。

網形(あみがた)細工