タッセルリュバン(リボン鉤)

タッセルの語源"Tasseau”を元に名付けた「リボン鉤」という意味のタッセルは、「薄くリボンのようにループしたスカート」が特徴です。

タッセルの語源

タッセルは、12世紀頃のヨーロッパ装束などの紐で束ねる結び方であった『鉤』(かぎ)を意味するものでした。鉤は現代でいうところの、衣服をとめるホック(hook)のことで、語源はラテン語の“tassa”を原語にした“tasseau”とされます。古来衣装の襟や袖を引き寄せて留めるための、留め金具として使われていたことから、結ぶ、掛ける、引き締める等の、タッセルの自然な用い方の発意だったと考えています。このタッセルは、飾り房の歴史へのオマージュから創作したものです。

タッセルリュバン
カルトナージュ

カルトナージュ用の飾り房

小さなタッセルのスカートを広げたようなフォルムは、房糸をループさせて束ねています。カルトナージュ用の飾り房として創作したもので、カルトナージュに飾るタッセルは意外に嵩張りコロコロしてしまうため、ヘッドを平らにタイイングすることで、リボンのように薄くおさまる独自のフォルムにしたのです。房糸の素材はレーヨンですが、カルトナージュを麻布で仕立てたので、レーヨンを艶消ししたリネン風のファンデーションに揃えています。

タッセルリュバン

名称:タッセル・リュバン(Tasseau Ruban)
分類:掛け房(Tie neck-down tassel)
寸法:房長55mm
素材:レーヨン刺しゅう糸
作者:Tassel N
作成:2010.08.05