“真”オーバル形

滑らかなカルトナージュ曲線を描く

オパール・白銀比オーバル・黄金比オーバルの3つの楕円を、真正楕円に近づいてより滑らかに製図した“真”オーバル形をご紹介します。

“真”オーバル形

オーバルの基本典型を、オパール(二等円楕円形)・白銀比オーバル(5:7比弧成楕円形)・黄金比オーバル(5:8弧成楕円形)としてきましたが、どうしてもより滑らかにしたい気持ちから、オーバルの製図法に新しく3図法を加えることができました。

従来の楕円図法は擬似楕円として描くものですから、弧成楕円形では長軸が長くなるほど楕円曲線が角張ってくるのです。また、二等円楕円形と弧成楕円形とでは元々弧線の描き方が違うため、二等円楕円の弧線の張り出す方向が少し違うため、厳密に三つは同じ楕円スケールにはならないのです。
私個人としては、ずっとモヤモヤ感を持っていましたので、三つの形をできるだけ滑らかにスケールを合わせた形にする製図法に改善をしたというわけです。

三つの新図法は『カルトナージュ製図Ⅱ〜オーバルの製図学』(2024年発行予定)に収録されます。