木球
タッセルの装飾で用いる“巻き珠”は、ウッドビーズと呼ばれる木球を使います。
木球の特徴
タッセルづくりで、木球/木玉(きだま)と呼んでいる素材は、おもちゃの木製部品やクラフトパーツのウッドビーズとして市販されているものです。木材を素地とする直径5mmの小さな木玉から、直径60mmの大きな木玉まであり、一般に8mm・10mm・15mmのアクセサリーパーツとして取り揃えられています。通常は、ウッドビーズとして販売されているものは中通し穴が開いていますが、クラフトパーツになると穴の空いていないものもあります。
球形が多い中で、丸く切削されているものから、中通し穴を通すことで、両端が平らになって少し扁平した球形まであるため、巻き珠にする場合は、素材をよく観察することが肝心です。
まる型木球
たる型木球
“たる形”と表示されている木玉は、タテに長い胴張った形で、木球の両端が平たくカットされているものです。「棗だま(なつめだま)」という作品で用いたナツメの実に似た木玉です。紐を巻いた場合に頂点に丸みがでるのか思案しましたが、穴を埋めた上で太めの巻き紐を使うと問題なくナツメのシルエットになります。
タッセルづくりに巻き珠を用いる
巻き珠づくりは紐で巻いて木球の表面を被うため、巻き珠の芯材として中通し穴のあいた木地の木球を用います。中通し穴には、紐の巻き始めと巻き終わりを処理するために重要です。巻き珠を吊り下げる場合には、掛け紐やストラップを通せる大きさが必要になり、巻き珠同士を連結する場合には、中通しを利用してどのようなアセンブリが必要になるかを考えることになるわけです。中通し穴の大きさは木球の直径に応じて異なるほか市販品ごとにも違うため、大きい穴は埋めたり小さい穴を広げたりする加工を加えて用いたりします。