表装裂地で和箱
掛軸や額装に使用される装飾用の裂地(きれじ)で和箱づくり。
和箱の化粧布
表具をいただいたので和箱(被せ式の筆箱)として仕立ててみたのです。表具について詳しくはないのですが、掛軸や額装などの表具に使用される装飾用の「裂地」(きれじ)という布地です。
襖に使う加飾紙のようなものを想像していたのですが、第一印象は地が薄く縦方向に光沢がでる装飾的な紙布でした。使用した裂地には、経糸は絹糸で緯糸が紙糸で織られた雲紋の織物です。地と文様を織って違えた絹織物の一種ですが、和紙が裏打ちされているため、布引しやすく化粧裁ちのよい布地でした。織と裏打ちによって貼函に厚みがでますが、紋様が歪みにくく、糊の染み止めにもなっています。
和箱づくりに「裂地」は、とても魅力的です。