【タッセル】ツイストコードの甘撚り・固撚り
ツイスト作業で気をつけておきたい“甘撚りと固撚り”の撚り合わせ方について述べてみたいと思います。
甘撚り・固撚り
紐を撚り合わせていく強さには「甘撚り」と「固撚り」があります。撚り合わせる回数を少なくした「甘撚り」と、多くした「固撚り」です。甘い撚りは糸目が長く光沢感が大きくなり、摩擦が少ないしなやかなコードになりますが、固い撚りは糸目が短く詰まり光沢感が細やかで、摩擦が強く固く張ったコードになります。
甘撚りと固撚りは、タッセルに使う役割や部位、意匠に応じて使い分けていきます。結び房で使う場合は、掛け紐や括り紐に用いることが多いので固撚りを基準にしますが、掛け紐は固く撚りすぎると撚り戻す反発の方が強く残るため、撚り過ぎると掛け輪にすると8字に巻いてしまいます。逆に撚りが甘いとループさせたときに糸目が開いてしまいます。特に3カラーツイストコードは糸目を長くして表色させる甘撚りを基準にするので、合撚の強さと糸色の表れ方の両方のバランスを見ながら撚っていくことが大切です。