甘撚りのアブローダー刺しゅう糸
アブローダー刺しゅう糸について
刺しゅう糸の中でも甘撚りのかかったアブロダーは、タッセルを作ることに向く便利な刺しゅう糸です。アブローダーは、エンブロイダリーとは違い、太番手の糸を数本縒って太くした一本のスレッド(撚糸)です。
アブローダー糸には強い撚りをかけた強撚と弱く撚り合わせた甘撚とがあります。(撚糸には甘撚・中撚・強撚・極強撚まであります)アブローダー刺しゅう糸は16番以下を基本とした甘撚で、一本の紐糸に撚り合わされていることが大きな特徴です。タッセル使いでは意匠に、糸一本の単位やスカートがまとまって流れる現れ方が違ってくるのです。
アブローダー糸を用いた例
元々撚りがかかった糸は、ふっくら糸クセのない仕上がりに束ねられることが利点です。それだけに、糸の太さをそのまま活かして、コードとして扱うこともできるため、必ずしもツイスティング(撚り合わせ)をしなくてもよいのです。ハンギングコードとしては、撚り紐に比べて細くなりますが、小さなタッセルなら十分掛け紐として用いることができます。ネックコードで用いる場合には丁度良い太さになります。アブローダーひと綛でタッセルの大きさに束ねることができるのです。
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