定番はコットン刺しゅう糸
手芸用の糸で最も種類が豊富で汎用な素材がコットン
コットン刺しゅう糸、綿の中でも長繊維のエジプト綿です。綿糸には適度な強さがあり、コードに撚り合わせたときの丈夫さや、スカートに束ねたときに天然の撚りによって肌触りがよいのが特徴です。綿は染色性が良く美しい発色の糸色が揃います。簡単な手芸から始められる小さなタッセルは、刺しゅう糸の定番25番手のエンブロイダリー糸を用いることができます。多種多様な糸が揃うのもコットン糸の特色です。
エンブロイダリー刺しゅう糸の特徴
小さなタッセルは簡単な手芸として始められます。定番の刺しゅう糸25番手はエンブロイダリー糸といい、通常コットン刺しゅう糸は6本で1本のストランドに合わせており一綛で約8mあります。手芸向きではおよそ5cm〜7cm長までの小さなタッセルに適した糸番手です。簡単なタッセルなら、このエンブロイダリー糸をそのまま直に束ねて作るタッセルが定番です。刺しゅう糸の綛をほどいて、そのままタッセルの長さに巻いて束ねて作るだけですが、エンブロイダリーのストランドは、扁平した棒状の糸束でスカートになるため、エンブロイダリー糸を直に束ねた後でスカート部分のストランドだけを、コーム(すき櫛)でフリンジ状に撚り戻した(ほどく)手芸仕立てにします。
番手と糸の基準
刺しゅう糸では選んだ番手の太さがタッセルの糸の基準になります。(上左例)では、6ストランドがタッセル糸の基準になり、(上右例)は6ストランドをほどいた、1本(双糸)の糸がタッセル糸の基準になっているのです。タッセルの形や大きさは、糸とのバランスでできあがるため、糸の太さはタッセルの意匠に現れてくる糸目に影響してきます。糸の流れ方が細かいと繊細で伸びやかな姿形になり、糸目が大きいとおおぶりな姿形の見え方になります。
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