久留米絣くくり糸タッセル
糸の染色工程で、糸で縛って防染するための「くくり糸」。
本来であれば捨てられる“括り糸”を、再利用したアップサイクル・タッセルをご紹介します。
久留米絣くくり糸
昨年の暮れに催事で出会った「久留米絣のくくり糸」。
お話を伺うと、久留米絣の「くくり」と呼ばれる染色工程で出る糸だそうで、糸を染めない箇所を縛ることで、綿糸の白い部分と染まった部分がまばらになった糸でした。本来であれば捨てられていた糸で、再利用を模索していることに魅かれたのです。

アップサイクルプロジェクト「ippo」:https://www.instagram.com/ippo.upcycle/?hl=ja
久留米絣の詳しくは 久留米絣協同組合:https://kurumekasuri.jp/
くくり糸をアップサイクル
くくり糸の背景にある意味に、タッセルに使う魅力を感じたわけですが、刺しゅう糸の段染めとは違い、色に滲みがなく掠れた染めの現れ方が好きになりました。
タッセルの房糸に使えるよう、糸に張りを持たせて均一にし、毛羽立ちを抑えた糸へアップグレードをしています。
タッセルは、三重留め房をモデルにしたマリナーズ・ノットのスカート仕上げです。
モノづくりの新たなひと綛になることを願いました。

名称:くくり糸タッセル
分類:三重留め房(Suspend triple head tassel)
寸法:房長70mm
素材:綿糸(久留米絣くくり糸)
作者:Tassel N
作成:2025.02.17