素地を用いるタッセルモールド
モールドまたはモールディングという“型”を意味するもので、「くり型」というと装飾的です。型とする骨組みの形を直接用いた古典的なフィニアルの一つです。
モールドの特徴
モールドは素地のまま使ってタッセルの意匠表現の一部にするものです。最近では、木玉やビーズをフィニアルにするなど、タッセルに用いられるモールドは、ウッド、アイアン、ストーン、その他貝殻など、形として使えるならアイデアはさらに広がります。モールドを使う魅力は、タッセルの形がユニークでフィニアルの個性が強くでてくるのですが、スカートの素材とは異なる組み合せによってもフィニアルの輪郭が際立ってきます。そのぶん、スカートの連結部分が大きく現れてくるため、モールドにスカートを接合したときに素材どうしの違和感やフォルムバランスをとることが大切です。
フォームとして使うモールド
ここで紹介するモールドは一例にすぎませんが、樹脂で成形しカラーリングしたオリジナルモールドです。モールドは部位そのものがディテールになるため、トップボールを冠する「カップ」や、スカートやラフを取り付けるための「グルービング」を付加しています。