フィニアルの使い方
フィニアル(頂華飾り)を使ってタッセルづくりする上で、知っておくべきフィニアルの役割について述べておきます。
フィニアルの仕組みと使い方
一般的なフィニアルを用いたタッセルは、フォームと呼ばれるフィニアルの芯材を中心軸にして、タッセルの部位を組み立てていくセパレート式の作り方です。フィニアル型タッセルの基本部位は、掛け紐を含んだフィニアルの装飾部位とフリンジやスカートを束ねた部位の2ピースで組み立てるため、フィニアルがタッセルの構造で果たす役割を知っておくことが重要です。
フィニアルの部位名称
フィニアルは芯となるフォームによって、使い方や装飾の仕方が変わってきます。基本的なフォームの構造は、フォームの先端から「中通しの穴」が開いており、中通しの穴に掛け紐や吊り紐を通して結節で止めてタッセルの姿形を支える仕組みになっています。中通し穴の開いた先端は「リム」という輪縁状になっており、リムから丸く膨らんだ「ボウル」から、逆にくびれて「フット」で閉じた形になっています。リムからボウルにかけた膨らみによってフィニアルのシルエットがつくられ、ボウルとフットと間に「ラフ」や「フリンジ」を巻き付けるためにくびれているのです。