twist

ツイスト

糸をツイストさせてタッセル・コードをつくる基本技術

 糸を螺旋状に撚り合わせることを“ツイスト”といいます。市販された糸には、紡績段階で撚りが掛けられたものが殆どです。タッセルに使う場合には、タッセルに最適な糸や紐に加工し直すために、何本かの糸を一つにまとめて捩り合わ、太く丈夫にしたものを用います。ツイストの原理は、糸に捩りをかけると戻ろうとする力が生じます。その反発力によって互いの糸が撚り合わさるのです。糸を撚り合わせる作業をツイスティングといい、タッセルの材料を準備する工程や装飾加工時に行う必須の技術になります。

「縒る」と「撚る」
 タッセルを作り始めると「糸」を知る機会が増えていくものです。タッセルづくりでは糸を紐にして用いるため、紐の撚り合わせ方を知る必要があるからです。タッセルと深く関わる「組紐」は、複数の糸を組み合わせて作った紐なので、撚り合わせた紐とは違います。組紐は、タッセルづくりとは全く別に、独自の装飾的な世界があります。
 タッセルづくりにおいては、コードと呼ぶ撚り紐を用います。このコードを組紐にしていくときに使う言葉が「撚る」(よる・ひねる)です。ねじって回して作る紐のことです。この言葉の他に「縒る」(よる)という言葉があります。繊維関係の専門書では用いられている言葉です。
 「縒る」は、「こよりを縒る・縄を縒る」という時に使う言葉だそうです。言葉には糸を何本かねじり合わせて1本にするという意味があるそうです。“刺繍糸には、エンブロイダリーといって、紡績段階で縒られた単糸が数本撚り合わされています。これを撚糸と呼びます。”この「撚糸」の「撚る」は絡まった状態にある時に使い分けをするようです。単なる言葉としてではなくて、糸を理解していく中で、繊維の奥深さを感じる事柄が沢山あります。タッセルづくりは日々勉強です。

ツイスティングの効果
 糸を撚り合わせることによって、糸を丈夫にし糸としての均整が保たれるのです。糸は撚り合わせると膨らみと艶がでてきます。タッセルに用いる場合は、ハンギングコード(掛け紐)やネックコード(括り紐)の用途をなす撚り合わせ方をします。太さを違えて使う場合や配色を考えた紐や装飾的なブレードとして、視覚的な美しさを目的に撚る場合があります。

  • twist1
  • twist2

編集履歴
第一版公開:2011.07.17
第二版公開:2011.12.13
第三版公開:2012.12.29
第四版公開:2015.02.28
第五版公開:2015.07.31