タッセル&カルトナージュ「幸せの感嘆符」  Contemporary Japanese Tassel and Cartonnage
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バインディング

バインディングの基礎技術

タッセルを束ねる基礎技術の要点

 タッセルづくりにおけるバインディングとは「タッセルの束ね方」のことです。タッセルを組み立てるために、房糸の部位を縛って束ねたり、留めて固定する一連の作業をいいます。一般に広い意味で「タッセルの結び方」と混同されますが、結び方は束ね方の接合方法になるため、分けて考えることが大切です。バインディングは、タッセルの形に組み上げてくための、接合を強く意識した装束テクニックを意味します。


バインディングの要件

 タッセルをバインドするためには、ノット(結び目)とバインド(縛り)を連携させることが必要です。基本的なワンピース型ソフトタッセルの一つ、バインディングヘッド型のタッセルづくりの例では、タッセルのヘッド部分の頂上をハンギングコードで束ねる手法を用います。その際、ループしたコードをどのようにしてヘッドに接合し、房を束ねるかが課題です。コードはループさせて結節をつくり、ハンギングの起点をつくります。次に、コードの起点からヘッドを束ねることになります。そうすると、バインディングには、コードに結節をつくるノット(結び目)と、房を束ねて固定するバインド(縛り方)を連携して行うことになるわけです。房を束ねるバインド方法は、引き締めて動かないようにする締着法を用います。このようにバインディングは、タッセルの形態に応じた適切な方法を選択することが重要です。


knot:ノット(結び目)
Bind:バインド(縛り方)



トップ側のノットは、ハンギングコードの起点を固定するためのもので、ボトム側のバインドは、房を束ねて固定するためのものです。トップ側のノットは表面に意匠として現れてくるため、結び目の意匠がタッセルの一部になります。ボトム側のバインドは、ヘッドの内側に隠すための結び目です。


バインド方法の秘訣


縛り(束に縛って固定)→留め(縛った結び目の固定)

 バインディングは、正確なタッセルの形に整えてこその縛り方でなければなりません。まとめる、揃える、留める、固定する等、バインド方法の長所・短所によって効果が異なるからです。写真は、ボトム側のバインドにサージョンズノットを用いた例です。サージョンズノットは結び目が強固になる結び方です。一重めの縛りは、束ねた糸をしっかりまとめて固定する結びです。二重めは一重目がほどけてこない留め結び目です。この二つの結びによって、束ねた房がしっかりまとまり、縛った結び目が解けないよう固定するバインドになっているのです。
 タッセルの結び方は、結束する対象が収縮するのか反発するのかによって、どのようなノットとバインドを組み合せたらよいかを考えることが重要です。バインドの基礎技術として、次の結び方をマスターしておきましょう。


基礎技術として必要な結び方
(1)オーバーハンド・ノット
(2)ダブルオーバーハンド・ノット
(3)リーフ・ノット
(4)サージョンズ・ノット
(5)クリンチ・ノット
(6)インプルーブドクリンチ・ノット
(7)クローブ・ヒッチ
編集履歴
第一版公開:2014.02.18
第二版公開:2015.02.28

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