タッセル&カルトナージュ「幸せの感嘆符」  Contemporary Japanese Tassel and Cartonnage
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タッセルの装飾性

Embellish of Tassel

タッセルの装飾性

 タッセルの芸術性は、美しく飾りつけるという意味の【embellish】からくる【embellishment】とするのがタッセルの意味を明確にする考え方です。タッセルが持つ「飾りつけ」や「装飾」の概念を明らかにするもので、現代にいう派手に飾りたてるデコレーションとは異なります。タッセルには、時代様式や日常生活を映す装飾的な感性が込められています。タッセルの装飾性が意味するものとは?を何かを考えてみたいと思います。


エンベリシュメントとオーナメント

 タッセルは装飾品として用いるのが現実ですが、改まって装飾品としての意味を捉えると、タッセル本来の必然的な美を元に、装飾性が異なって現れる瞬間を感じ取ることができます。タッセルが様々な装飾品に共さるとき、タッセルの本質的な意味が現れてくる重要な機会になると捉えています。
 タッセルには「embellishment=エンベリシュメント」と「ornament=オーナメント」という、二つの装飾性を持っていると考えています。エンべリシュメントは、対象物を巧みに飾り付けようとする意味を持ち、オーナメントは対象物を象徴しようとする意味を持ちます。
 エンべリシュメントの意味を持つタッセルは、室内装飾で用いる調度品に付属するものです。装飾によって調度品への嗜好性を強調し、付属品としてアクセントを担う役割を持っています。カーテンを寄せるための、止め飾りに用いるタッセルタイバックや、シャンデリアやランプシェードの吊り飾りに用いるタッセル等が代表的な例です。エンべリシュメント・タッセルは、意匠全体を巧みに凝らした装飾性が特徴です。
 オーナメントの意味を持つタッセルは、形や意匠に固有の特徴と表現力を持っており、装飾の主要なモチーフになるものです。礼拝・祭祀・祈祷等に用いる懸装品や、クリスマスやイースター等のシンボルとして、儀式の演出や美観を効果的に高めようとするタッセル等が代表的な例です。オーナメント・タッセルには、フォルムに象徴性を添える習慣性が色濃く表れ、独特の美意識を持った装飾性が特徴です。


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編集履歴
第一版公開:2009.09.19
第二版公開:2010.08.15
第三版公開:2015.02.28
第四版公開:2015.08.08

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