バインド

「締・束・着・節」の基本

引き締め・束ね・結び着け・結び目

 タッセルを作っていく工程では、糸や紐を用いた「締・束・着・節」の結びの基本が重要です。糸で引き締めたり、房を束ねたり、紐と紐を結び着けたり、紐に結び目をつくったりすることです。

タッセル独自の結び方を考える
 一般的な結び方は、作業における実用的な結び方と、装飾を意図した結び方に大きく分けられています。元々タッセルは結びの材料の一つとして位置づけられたものなので、タッセル独自の結び方という明確なものがあるわけではありません。しかし、タッセルを単独の装飾として捉えた場合には、タッセルをつくるための結び方も、基本型から応用まで独自の結び方が必要になります。手芸用タッセルなら一般によく知られる結び方で十分ですが、装飾の意図を拡げていくにつれ、タッセルに用いる結び方はバラエティに富んできます。
 一般的な結びは用途に応じた結び方であるため、タッセルは、そういった結びを応用しなければなりません。実際にどこで用いたらよいのかは、タッセルを作ってみなければ見えない部分もありますが、それだけに“タッセルの結び方”は、タッセルの一部として考えたユニット(タッセルを形成する結合単位)として捉えることが重要です。そうすることで、タッセルの形態に応じて結びを組み合せていくことになります。結び方とは、一定の規準で結びつける方法ですから、単独でも使用できる結び方を、タッセルに合わせて応用することが重要になるのです。

締着:引き締めて動かないようにする
結束:結んで束にする
結着:結びとめる
結節:結び目をつくる

  • 結び1
  • 結び2
  • 結び3
  • 結び4

タッセルへの用いられ方
 コードを撚り合わせると、糸を撚り合わせた末端の縒り戻りを防ぐために結節をつくります。この時の結び方は、オーバーハンド・ノット(ひとえ結び)やエイト・ノット(8字結び)等の結び方を用います。ハンギングコードにする場合は、一本の紐を輪状に回して、掛け紐のループをつくるための結びをしなければなりません。この結び方は互いの紐を固定するための結節をつくるつなぎ方になり、ウォール・ノット(露結び)をはじめとした各種の結び方があります。結び目は意匠の一部になるため、節が現れてくる結び方になることです。
 ハンギングコードを房束と接合する段階の結び方は、房とコードの接合の仕方が変わってきます。例えば、簡易に吊り下げる場合はランヤードループ・ノット(雲雀結び)を用いる結着法であったり、強く縛って固定する場合ならサージョンズ・ノット(外科結び)等を用いる締着法であったりします。
 房束にコードを接合できれば、房を束ねて形成します。これによりヘッドとスカートとに部位が分けられます。この時の結び方は、糸を束ねて動かないようにするため、ホイッピング(端止め結び)で仕上げる結束法を用います。


編集履歴
第一版公開:2015.07.25
第二版公開:2016.12.27