ポケット

布箱づくりの「ポケット」

 ポケットは袋状にした小さな物入れです。衣類をはじめ日用品に付属しています。布箱づくりでも、ヒンジカバーの裏蓋に付けたり、手帳やフォルダーの内側に小さな書類を挟み込めるポケットを付けたりします。ポケットの実用性や装飾のアクセントに役立つポケットづくりのポイント。

手帳ポケットづくりの仕様
 ポケットをどのように実用するのかは重要です。手帳ポケットは、手帳として実用するために、ノートを差し入れて使うためのポケットになっています。手帳ポケットづくりは、作り方において3つ大切なポイントがあります。第一に、ポケットを付録させる「位置」(ポジション)、第二に、ポケットの形や大きさの「細部」(ディテール)、第三は、ポケットを付録させるための「組立て方法」(アセンブリー)です。

ポケット全般の種類
 ポケットには様々な形があります。ポケットには、大きく口が開いたカットポケット形と、口に蓋が付いたフラップポケット形に大きく分けることができます。

【ポケットをマチ(襠)で区別するポケットの形態】
マチのない平らな形態:フラットポケット
マチを箱形に膨らませた形態:箱ポケット
マチを蛇腹で伸縮させる形態:アコーディオン形態
口上をギャザーにしてマチを膨らませた形態:ポシェット

【ポケットのカット形状】
口上を斜めにカット:オブリークカット
口上を縦にカット:スラッシュカット
口上をアーチ状に丸くカット:カンガルーカット
口上を三日月形にカット:クレセントカット
布地の地柄に合わせて口上を隠すカット:シームカット

【ポケットの組立て方】
多様なポケットの形に応じて、ポケットの製作方法や組み立て方法を選びます。

【セットオンポケット】
予め袋状にしたポケットを仕立てた後に外から貼付ける方法です。カルトナージュでは基本的手法として取り入れやすいものです。

【セットインポケット】
布地を切り込み、内側に入れてしまう方法です。仕立ての段階でポケットを仕込むか、ポケットとなる構造を仕込んでおかなければなりません。

【ターンポケット】
布地の裾や袖を折り返して作るポケットです。セットオンよりも固定性が高く、外観の衣装性が美しくなりますが、クロスの折り返し方で表裏を使い分ける必要があり、柄の連続性と合わせて設計しなければなりません。折り返し方にターンアップとターンバックとがあり、ターンアップは、外装布地から繋げて折り返す方法に対し、ターンバックは、セットオンした別体のポケットを折り返す方法です。


編集履歴
第一版公開:2012.01.30
第二版公開:2016.02.21