フォリオ部位名称

製本用語等を用いる手帳カバーづくり

 手帳製本やブックカバー等、カルトナージュによるフォリオ仕立て(二つ折り判)を始める前に、知っておきたい手帳の仕立て名称です。製本用語等も用いながら説明してみたいと思います。

  • folio

表紙・裏表紙
 用い方から開き方向を基準にして表裏を決めるため、開く面が「表紙」、反対側の面を「裏表紙」とします。表紙の開き方には、右背(右開き)と左背(左開き)とがありますが、手帳使いなら上開きもあります。芯材を両面からくるむ二つ折り判では、布地柄の方向やリピートの現れ方と深く関わります。

貼り見返し
 カルトナージュの内装仕立ては、下打ちした芯を元に糊貼りするため、表紙に対して内側にあたる面を「貼り見返し」といいます。表紙に対して「表見返し」、裏表紙に対して「裏見返し」です。特に裏見返しは、内ヒンジと連動した仕立てをする重要な部分になります。

ポケット
 手帳づくりに付録させる袋状に挟み込むための「ポケット」です。貼り見返しの両袖等に付けて仕立てる場合は「インサイドポケット」。表紙側で仕立てる場合は「アウトサイドポケット」です。ポケットは挟み込む形状を考えることができます。

背表・背裏
 本来、二つ折り判は背幅を持ちませんが、ヒンジ部分が折れ曲がって丸い背ができます。表側の背を「背表」といいます。布地の仕立てによってできる内側は「背裏」になります。

ノド
 背の内側にできる溝は、二つ折りの綴じ部分でもあり「のど」といいます。折り合わせする部分は、中身と連動したノドあき寸法をとることが重要です。

チリ
 表紙の内側に貼り見返しを少し小さめに貼って生じる部分を「チリ」といいます。チリは本来、見返しを小さくつくるのではなく、表紙を大きくつくるための余白です。表紙と中身の寸法差をつけることで、フォリオの厚みや、二つ折りの合い口の美しさが現れる重要な部分です。


編集履歴
第一版公開:2012.01.25
第二版公開:2016.02.21