タッセル&カルトナージュ「幸せの感嘆符」  Contemporary Japanese Tassel and Cartonnage
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予習プログラム

経験者向け製図学習のポイント

経験を重ねて図学のスキルを高める

 製図の経験がある方を対象に、一度はカルトナージュを作ったことがあることを前提にした、製図学習のポイントを示すものです。形を一から捉えるには、箱の設計を考える「三面図(上面図・正面図または側面図)」、箱のディテールを取り出す「部分製図」、箱の組立てを表す「展開製図」の三つの製図が必要です。形づくりをする製図の目的は、形状・大きさ・構造を、設計図として作成することです。立体に組立てた形を捉えながら、立体と平面図形を結びつける製図を習得していくことが重要です。


1.カルトナージュの三つの製図

(1)三面図(上面図・正面図・側面図)

 面と面を組み立てるカルトナージュは、製図技術においては部分製図になります。箱の面を単一の図形に捉えて、単純な基底から注面を立ち上げるこが理解しやすい手法ですが、錐面や曲面を持つ箱や器を作る場合には、一般に製図を用いないで、だいたいの高さで作る場合が殆どです。しかし、設計した高さに決めて、斜側面の作図をする場合は、必ず正面図および側面図の二面図をから傾斜する角度を求めます。


(2)部分製図

 部分製図とは、箱の組立てに用いるパーツを、単独で求め直す作図です。主に斜辺・曲辺を持った、斜側面の展開図形の実寸を得るために、三面図から展開図の実寸だけを、部分的な作図によって求め直すものです。


(3)展開製図

 面と面を折り曲げたり、つながった状態で組み上げる作り方をする場合には、展開図として作図しなければなりません。展開図とは、立体になった形から平面に広げた図形のことをいいます。


額縁フレーム:折り組み上げ式の展開図

2.曲線を用いる製図

(1)作図で用いる三つの曲線

 コンパスの円弧を用いる曲線には「単曲線」と「複合曲線」とがあります。また、曲線と直線、曲線と曲線を滑らかに結ぶための「緩和曲線」があります。曲線は単なる円弧の作図ではなく、曲面を製図するための重要な表現方法です。


単一曲線を組み合わせたトノー形、複合曲線によるオパール形、緩和曲線をつかったハート形

(2)曲面製図に用いる曲線

 平面図形に用いる直線・曲線の考え方の他に、曲面を平面図形に展開する作図があります。曲面を形成するための作図は、経験者にとっても上級レベルの製図になります。作例には、部分製図で取り上げた曲脚錐台形とノナゴン・プレート形の図法に用いられています。


側面が湾曲して広がる曲脚錐台形

3.経験者向けプログラム

 経験者にとっての製図学習は、今後カルトナージュの設計ができるよう、基本典型を展開する力を養っておくことが目標となります。基本典型から拡張していく作図は、図形を正確に組み合わせる描画であったり、作図の中で、設計と関わる全体の構造を捉える学習に役立ちます。


延長方形のスリーブケースの作図、角に曲線を用いた丸星形の作図

曲脚錐台形の作図、ノナゴン・プレートの作図
編集履歴
第一版公開:2012.05.16
第二版公開:2013.07.17
第三版公開:2016.03.09
第四版公開:2016.06.15
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