タッセル&カルトナージュ「幸せの感嘆符」  Contemporary Japanese Tassel and Cartonnage
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予習プログラム

製図学習を始めるために

製図用具の揃え方・作図の基本知識

 製図と言われると、馴染みのない専門的な用語や数学に取り組むの?そんな苦手意識を持つかもしれません。製図には、工業製図・機械製図・建築製図など、様々な分野において相応の考え方と技術がありますが、カルトナージュは工芸製図という、実用と美的価値を兼ね備えた工作物を作るための製図法が基礎になっています。カルトナージュ製図は、製図器を用いて作図していく用器画法になり、主にコンパスを駆使して作図するコンパス製図が特色です。


1.製図用具の揃え方

(1)製図用具の基本

 初めて製図に取り組む第一歩は、製図に必要な製図器を揃えて、器具の特徴や正しい使い方を知っておくことが大切です。

45cmの直線が引ける定規と、寸法目盛りをとる金尺ものさし
製図用シャープペンシル、ペンシル芯ホルダー
半径15cm範囲の円弧が描けるコンパス
両軸が針になったもので、寸法の移しに用いるディバイダー
30cmサイズの組み合わせ定規
角度を全方向から測れる全円分度器


(2)製図用具を揃える

 製図には、専門的な製図器と文房具としての製図用具があります。ある程度カルトナージュの経験がある方でも、本格的な製図器を揃えておきたいものです。特に製図器の中ではコンパスが重要です。大きさ10cmの箱なら文房具でも作図が可能ですが、それを超える場合には専門的な製図器が必要です。本格的な製図器は、画材や建築用具から揃えることができます。製図用具を選ぶポイントは、正確で安定した作図が行えるもの。そして、自分にとって使いやすいことが大切です。

左:文房具(100円ショップ)右:製図器(製図器メーカー)

(3)台紙に製図する

 布箱づくりの製図作業は、直接台紙に作図するのが基本です。そのため作図する台紙は、原則として台紙が持つ紙目の方向と、図形を描く向きを合わせることが重要です。また、台紙の断裁は必ずしも直角ではないため、台紙の端から作図の採寸をしないよう注意しましょう。

2.カルトナージュ製図の基本知識

(1)作図に必要な3つの「線」

 布箱づくりの製図の目的は、箱の部品を取り出すための簡素な作図方法で十分です。製図には規約がありますが、最低限で自分が理解できる作図表現でよいのです。製図で用いる線の種類は、作図する位置や図形の中心を定める「中心線」。図法にしたがって図形を描くために必要な「作図線」。図形として取り出す部分の形を表す「外形線」です。これら3つの線を、同一画面上に描き分けていかなくてはなりません。

(2)形の捉え方と表現方法

 製図の始まりは、箱の形を捉えることから始まります。箱の寸法や形状を選び出して、立体から平面に開いた場合に、製図しなければならない形の構成をつかむことです。その際、最初に捉えるのは箱の基底とする図形です。布箱づくりの基本は、箱の組み立てを底面から組み上げていくからです。例として、柱状体の角箱と丸箱を比較した場合、基底とする図形は正四角形と円形です。角箱は側面の図形が同じ正四角形になりますが、丸箱の側面は延長方形の作図をしなければなりません。



(3)初めは基本的な平面図形の作図から

 基本的な図法を身につける上では、“かたち”として描き表す基本的な図形を理解しておくことが大切です。図形の基本は、正円形、正三角形、正四角形、正五角形、正六角形の作図から始めてみましょう。

編集履歴
第一版公開:2011.08.08
第二版公開:2013.07.13
第三版公開:2016.03.09
第四版公開:2016.06.15
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