クランプ&クリップワーク

接着に必須のマストアイテム

 カルトナージュの芯材成形においては、カルトンは直ちに接着するものではなく、硬化するまで乾燥させなければなりません。その際に、クランプやクリップを用いて接着の硬化を安定して促進させることができます。

圧締と圧着の技術
 クランプやクリップは、カルトンの成形工程ではなくてはならない補完道具です。クランプは主に木材の接合部に用いるつなぎ金具ですが、カルトンを接着し組立てるときに、締め付け具として用います。大型から小型まである中で、厚紙の深いマチ幅を挟むことに向く中型のC型クランプや、ピンポイントに使えるマイクロクランプまで用います。クリップは、薄い書類を挟む用途なので、主に厚紙の貼り合わせ布地の定着に用います。大・中・小と揃い汎用的に使用できるものです。各種のサイズを用いて、厚紙の広さに応じて、まんべんなく挟めるようピッチを違えることもできます。主に厚紙どうしの貼り合わせに使用するため、直接に挟むのではなく、必ず下敷きを入れてから挟むことが肝心です。挟み込むくわえ幅に応じて、目玉クリップやダブルクリップ等の各種を使い分けます。

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成形の特性
 芯材に用いる厚紙は、接着剤の水分によって反ります。芯材の表面に布地を化粧貼りした直後は、布地の接着が浮いたり、芯材ごと反ったりするのです。圧締は、接着剤が乾燥しない内に布地を定着させ、芯材の反りを同時に防ぐ効果があります。真直ぐな下敷きで挟んだ状態にしてから、クランプやクリップ等の補完道具を用いて、均一な圧力を加えて乾燥硬化を待ちます。布箱づくりでは、厚紙や布地を自然に接着し乾燥させるだけでは不完全です。成形においては、材料の特性を知って最適な状態で取り扱う大切な考え方です。

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編集履歴
第一版公開:2012.07.29
第二版公開:2016.02.28