湿式成形法

水を含浸させたカルトンを用いる

 湿式成形法とは、カルトンを水分で湿らせて成形する方法です。構造上で曲げが強い場合に、水を含浸させたものを用いる方が曲げやすくなります。湿式成形後は型板で固定しておくことで、曲がったまま乾燥し曲(クセ)が付きます。

カルトナージュの成形技術

 カルトナージュの成形技術には、形を維持する作り方、素材を成形する作り方、部品の接着方法があります。中でも、曲線フォルムを持ったカルトナージュを作る場合には、曲線の形を維持し、カルトンを曲げて成形しなければなりません。曲線形の維持は、成形後に行うものですが、曲げ形成は、成形前に行います。
 カルトナージュは通常、カルトンをそのまま用いるのが通常ですから、大抵はそのまま曲がりやすく薄いカルトンを用いる乾式成形法になります。しかし、花形の成形では、一つのシェイプの中に複数の円弧が連なるため、小さな円弧にカルトンを曲げることが難しくなります。湿式成形法とは、水分で湿らせたカルトンを用いて曲げやすくした後に成形する方法です。乾式成形法は、できるだけカルトンに反りがでないよう、曲げたり接着剤の塗布に留意したりするものですが、逆の発想です。湿ったままのカルトンを曲げて固定しておき、曲がったまま乾燥させると曲(クセ)が付く、カルトンが反る性質を利用した方法です。

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第一版公開:2017.02.27