Lesson 8-7 刺しゅう糸でつくる紐

糸撚りの基本

 刺しゅう糸は、糸滑りを考えて作られた繊細な撚りをもつ糸です。複数本の撚糸で1本に撚り合せた、ストランドという編み紐になっています。刺しゅう糸でタッセルで使う紐を作る際は、ストランドから糸抜きして、細い糸(スレッド)に作り直したり、ストランド単位で撚り合せて、太い紐にしたりします。

小さなタッセルのスケール
 刺しゅう糸を使った紐づくりは、スレッド(糸)とコード(紐)が基本です。ヤーンやスレッドは、コードにするための糸の単位にする用い方をします。小さなタッセルづくりのスケールは、一般的な糸・紐を使い分け方が小さくなるため、スレッドを基本的な縛りや結びに使う糸として用い、コードは装飾や用途に応じて作る紐として用います。スレッドは糸、コードは紐ということになります。

  • thread1
  • thread2
  • thread3
  • thread4

単糸【Yarn】
紡ぎだした一本の糸(紡績糸)をいいます。刺しゅう糸の一番元になる糸は、片撚りがかけられた撚糸です。刺しゅう糸をそこまで解くと繊維状になるため、糸として用いることはしません。

双撚糸【Thread】
片撚りがかけられた2本の単糸を、上撚りをかけて撚り合わせた糸を双撚糸といいます。双撚糸は1本に撚り合わさった細い糸になり、スレッドの最小単位として扱うことができます。刺しゅう糸から糸抜きする単位にします。

撚合糸【Strand】
双撚糸を一本の単位にして複数本で撚り合わせ、細い編み紐のような状態にしたものをストランドといいます。一般的に、コットン刺しゅう糸は6本編みの6ストランドになっており、レーヨン刺しゅう糸は4ストランドになっています。

紐【Cord】
さらに撚撚糸どうしを撚り合わせて、太く強い紐にした状態をコードとして扱います。2本のスレッドを合撚した2ツイストコードや、3本のスレッドを合撚した3ツイストコード等、スレッドから太く強く撚り合せて、タッセルの掛け紐や縛り紐として扱います。


編集履歴
第一版公開:2010.07.07
第二版公開:2011.10.01
第三版公開:2013.04.04
第四版公開:2016.09.07