Lesson 8-5 刺しゅう糸のエンブロイダリー仕上げ

糸の伸ばし方

 刺しゅう糸は、束ねたスカート(裾部)の仕上げ方でもイメージが変わります。刺しゅう糸25番は、綿糸なら6本のストランド、レーヨン糸なら4本のストランドに編み合ったエンブロイダリーストランドになっています。普通このまま使ってもよいのですが、ストランドを解き1本ごとのスレッドに分けてから仕上げることもできます。細いスレッド状になることで、糸流れも滑らかになりふっくら仕上がります。また、混色した色糸が細かく混ざり合うことで、統一された色彩にまとまるのです。

糸抜きとスチーミング
 編み合ったエンブロイダリーストランドは、糸の単位が大きくまとまって糸流れが明瞭に現れます。混色した場合は糸色どうしの色彩対比が強くなり、カットすると少し平たいフラットスカートになります。小さく繊細に仕上げる場合や、タフにして用いる場合は、通常エンブロイダリーを解いた単糸ごとに仕上げをします。その際に手間をかけて、糸抜きをして刺しゅう糸綛を一旦解くのです。糸抜きされたストランドは撚りクセが残るため、スチーミング(蒸気)で糸を伸ばし、コーミング(櫛入れ)で真っ直ぐな糸に整えたものを使用します。こういった糸の下準備も刺しゅう糸を使う大切な工程になります。

  • エンブロイダリー
  • スチーミング

編集履歴
第一版公開:2010.07.07
第二版公開:2011.10.01
第三版公開:2013.04.04
第四版公開:2016.09.07