Lesson 8-3 刺しゅう糸の混色

色糸による混色技法

 タッセルの魅力をつくりだすポイントは、何といっても色糸のコーディネートです。豊富な色が揃う刺しゅう糸だからこそ、楽しめるタッセルづくりではないでしょうか。コットン刺しゅう糸25番は、およそ400を超える色糸が揃っています。色は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫・赤紫の有彩8色を基本に、無彩色の黒・灰・白等、刺しゅう糸はタッセルの色をイメージするためのカラーパレットといえます。

タッセルの4つの色づくり
 タッセルの色づくりは、元糸の色を基本にして考えることが殆どです。豊富な色糸を持つ刺しゅう糸の糸棚から色を選ぶだけで簡単に配色が実践できるからです。最初は色のまとまりを考えて単色で束ねたり、同系色で配色するなどしますが、どうしても単調にまとまるため、色の効果や色差を引き出した配色を考えるようになります。基本的なタッセルの色づくりには4つの方法があります。一つ目は素材の色や単一の色糸で見せる方法。二つ目は異なる色糸を混ぜ合わせて新しい色を見せる方法。三つ目は色糸の領域が異なるよう構成し色分けして見せる方法。四つ目は束ねた糸自体を染色する方法です。四つ目の染めは例外的な方法ですが、主としてタッセルの色づくりの特徴は、色の組み合わせによる見せ方になります。

  • 1色
  • 2色
  • 3色

並置混色の技法
 糸の色は、絵の具のように混ざり合って新しい色ができるのではありません。タッセルの混色は、色の異なる細い糸を並べて見ることで、元の色が同化されて新しい色に見えるという並置混色を基礎にします。異なる色糸を交互に配置するかで違った見え方をするのです。特に、多くの色を使った配色をする際は、タッセルのイメージカラーと、糸色のメリハリや、混色する色の調和など留意すべき混色の原理です。

  • 並置

編集履歴
第一版公開:2010.07.07
第二版公開:2011.10.01
第三版公開:2013.04.04
第四版公開:2016.09.07